どうする? 日本企業 読書感想文
この2107年のGWは、子どもも小さく個別事情もあるので、近辺で家族サービスを楽しんでいました。
家の近辺で遊んでいたことから時間に余裕もあり、株のパフォーマンス悪いので、持っている株本を通読していました。
手持ちの本を読んでいると新しい本も読みたくなり、凄腕投資家の推していた人物の本を思い出したので、試しに買ってみた、「三品 和広」氏の本を紹介します。
ちなみに、三品 和広氏は 凄腕投資家のコムストックさん?が紹介していたと思う。(うろ覚え)
経営戦略系の本で、企業を選定する時に使えそうな知識が新たに欲しくなったので、買ってみました。
※投資本は「銘柄/企業選定」や「投資戦略」など分類できると思うのですが、
今回は「銘柄/企業選定」寄りですが、ダイレクトな投資本ではないです。
大体、著者で本を買う時は出版が新しい本を買うのですが、総合的に経営戦略が書かれてそうな本(高収益事業の創り方(経営戦略の実戦(1)))が、9,000円超え!と高めだったので、古い本から買ったのですが、結果的に良い買い物でした。
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詐欺に関するその内容は参考URLを記載しておきます。
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全体の紹介をしても良いのですが、今回は部分的な紹介とします。
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「中国経済は実はすごいらしいけれど投資家としてはいい思いをしたことがない」
nextir35さんのテーマを引っ張ってきましたが、僕もこの件名と同意見です。
※ちなみに、上記ブログは投資観点の他に地勢リスクの観点もありますが、今回は「投資観点」に絞ります。
常々、人口増加と生活水準の向上傾向にあるため、パイが拡大している中国は有望な日本企業の輸出/出店先だと思っていたのですが、株としては、あまりパッとした記憶がないです。
なんでだろうと思っていたところ、この本の5章「本当に新興国ですか? 日本が教えた開国擁護策」を読み、腑に落ちました。
5章の概要としては、人口が減少する日本での国内市場は小さくなるため、日本企業は事業のグローバル展開を考えるが、この方針だけでは日本企業の自己都合にすきず、単純には成功しないことを日本での歴史とケーススタディを踏まえ説明します。
一番ハッとした文章を引用します。
「現在の中国やインドを新興国と見る代わりに、戦後の日本を新興国と捉え直してみる思考実験です。~中略~
結論を先に述べると、日本は外国企業に門戸を開く一方で、あの手この手を繰り出して自国企業の防衛に努めました。そして望外の成功を収めています。」
これを読んで、なるほどと思いました。そりゃ、そうだよね。。。
しかも、日本の歴史を中国がきちんと学んでいるとすれば、その方法を踏襲しない理由はないと思う。
自国産業を守り海外からの技術を導入するのが中国政府でしょうし、実際に日本は戦後にそれをやったので、単純に日本が新興国に事業展開して事業を拡大できるというのは全然甘いと思いました。
ちなみに、本書では、新興国への事業展開に関して、どういったタイミングやどういった産業なら有利かも記載しています。
この他にも、本書ではアメリカの供給サイドでの企業ポジションニングの紹介やジャック・ウエルチ(GEのCEO)の戦略を「不戦論」と捉えている部分などが、僕にとって新しい知識でした。
「不戦論」なんて、ワッツの「ダイソーが来たらすぐに逃げる」と、もろに同じ戦略だなぁと思いました。
あと、2011年段階では中国は新興国かもしれませんが、2017年では新興国ではないので、データとしては古い部分はありますが、それでも非常に良い本でした。
てなわけで、明日から社畜です。。。
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